ミスジチョウチョウウオのなわばり闘争(4.5MB, 00:00:26)撮影場所:沖縄県、八重山郡、黒島 | ||
| 種類 ミスジチョウチョウウオ Chaetodon lunulatus キーワード | ||
藪田慎司 (Shinji Yabuta) 2001/07/11登録 |
動物界 >脊索動物門 >硬骨魚綱 >スズキ目 >チョウチョウウオ科 >チョウチョウウオ属 >
<ミスジチョウチョウウオ>
ミスジチョウチョウウオはサンゴ礁に住み、体調は12cm前後。主にサンゴのポリプを食べている。一夫一妻の配偶システムを持ち、雌雄のペアを組んでなわばりを防衛する。映像は、そのなわばり防衛に関連した闘争行動、なわばり境界を挟んでの小競り合い、を記録したものである。
<テイルアップディスプレイ>
この闘争では、テイルアップディスプレイという行動が大切な役割を果たす。この行動は「逆立ち」するような姿勢(テイルアップ姿勢)を特徴とする。この姿勢をとって、体の側面を相手に対して向ける体側誇示を行う。このとき、体軸がS字型にひねられ、各ヒレが広げられるのが普通である。
テイルアップディスプレイは、しばしば、他個体の接近に対して行われる。これに対し、接近してきた方は、一発かませばよいようなものを、そうしない。あるいは、同じディスプレイで反応する。このため2匹が同じテイルアップディスプレイを行って、逆向き平行に並ぶことがある。これを相互ディスプレイと呼ぶ。このとき、2匹はそのままの姿勢を保ちながら、2匹の間を中心にややゆっくりしたのスピードで回転する。やがて、どちらかの個体がその場から逃げ出し、もう一方はそれを追いかけるか、見送るかする。
<映像の説明>
映像では、最初に1匹が別の1匹に追いかけられているところから始まる。この追いかけ合いが止まり、2匹の相互ディスプレイが行われる。このあたりが2つのなわばりの境界である。この境界周辺で相互交渉が行われ、何度もテイルアップディスプレイが行われる。映像には複数の相互ディスプレイが映っているが、最後のものがわかりやすい(その様子をスロー再生したものが映像の末尾に付け加えてある)。この社会的交渉の間、物理的攻撃が起こっていないことに注意。
<慣習的闘争>
テイルアップディスプレイが用いられる闘争は、ある種の「ルール」にのっとって行われており、闘争の間に直接的/物理的な攻撃が行われない。従って、傷つくこともない。このような闘争を「慣習的闘争」と呼ぶ。動物の闘争のほとんどは、このような慣習適当そうである。よりエスカレートした深刻な闘争(致死的闘争)については、このデータベースのmomo010711cl02aを参照。
参考文献:Yabuta S (1999) Behavioral rules and tail-up display in extra- and inter-pair interaction of the butterflyfish (Chaetodon lunulatus). J Ethol 17: 79-86
Yabuta S (2000) Behaviors in agonistic interaction of the butterflyfish (Chaetodon lunulatus). J Ethol 18: 11-15
(データ番号:momo010711cl01b)
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