ツノロウムシの甘露分泌(1.7MB, 00:00:08) | ||
| 種類 ツノロウムシ Ceroplastes ceriferus キーワード | ||
高木一夫 (Kazuo Takagi) 2004/01/14登録 |
動物界 >節足動物門 >昆虫綱 >半翅目 >カイガラムシ科 >ロウムシ属 >
ロウムシ類は果樹を始め多くの庭木にも寄生するので一般の人々にも良く目に付いているはずです。しかし、あの白や紫の蝋の固まりの中にどんな虫が入っているかを想像できる人はあまりいないのではないでしょうか。ロウムシは長い口吻を植物の組織(篩管)の中に差し込んで糖やアミノ酸のような栄養分を横取りしているのです。養分を体内に取り込んだ後に、不要成分と水は排泄孔から体外へ定期的に排泄されます。これは一般にハニ−ヂュ−(甘露)と呼ばれるものです。良く知られているようにアブラムシとアリはこのような排泄物を仲立ちとして共生関係を結んでいますが、ある種のカイガラムシ類にもアリとこのような関係を持つものがあるのです。ロウムシ類もこの仲間です。甘露の分泌は定期的に大なわれるのでロウムシのように全く動かない昆虫では生死の判別に利用されます。そのほかに甘露の分泌はアリが触角でロウムシの排泄孔付近をたたくことによっても起きます。甘露分泌行動はすばやく行われるので良く見ていないと何が起きているのかわかりません。まづ排泄孔を閉じている三角板が開き、中から6本のイソギンチャクの触手のようなものが出てきます。この触手は傘のように開き中央の孔から甘露が球状に分泌されます。アリはこれをすばやく口管に取ります。アリがいない場合には急速に触手が閉じ、その力で甘露は落下します。
(データ番号:momo040112cc01b)
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