ウミネコのヒナのくちばしつつき行動:模型を使った実験1

(53.5MB, 00:02:20)
撮影日:2006/06
撮影場所:青森県八戸市
種類
ウミネコ
Larus crassirostris

キーワード
信号刺激
給餌
子育て
鳴き声


柴田佳秀、佐久間文男、富田直樹、MOMO委員会
(Yoshihide Shibata, Fumio Sakuma, Naoki Tomita, MOMO committee)
2007/06/17登録


動物界 >脊索動物門 >鳥綱 >チドリ目 >カモメ科 >カモメ属 >
もしくは
動物界 >脊索動物門 >鳥綱 >チドリ目 >カモメ科 >Larus属 >

セグロカモメに関するティンバーゲンの有名な実験をウミネコで再現した。カモメの仲間では、ヒナはしばしば親鳥のくちばしをつついて食事をねだる。この餌ねだり行動がどのように引き起こされるのかを調べた。巣から一時的に離されたヒナに、親鳥の頭部をまねた4つの模型を順番に提示した。これらの模型はくちばし先端の模様の色が異なっている。本物の模様は、黒い線と赤い斑紋からなっている。提示した模型は順番に、斑紋の色が青のもの、黒い線だけのもの、本物と同じもの(黒い線と赤い斑紋)である。ヒナは本物と同じ模様の時だけ、斑紋あたりをつつく行動を見せた。しかし、おもしろいのは、ただ模型を提示しただけではヒナは逃げようとするばかりで、うまく反応してくれないということである。うまく反応を引き出すには、実験者が親鳥のミューコールをまねて聞かせることが必要である。そうすることで、逃避行動を押さえることができる。ミューコールとくちばしの模様の二つが必要なようだ。

参考文献
N.ティンバーゲン「セグロカモメの世界」安部直哉・斎藤隆史訳 新思索社
成田憙一・成田章「ウミネコ観察記」木村書店

なお、この実験はヒナの捕獲許可を受けて行っています。ヒナは実験後もとの巣へ戻され、問題なく受け入れられました。

(データ番号:momo070616lc01b)

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