カイツブリの風送り行動(3.3MB, 00:00:59)撮影日:2008/08/16 撮影場所:東京都 | ||
| 種類 カイツブリ Tachybaptus ruficollis キーワード | ||
松丸一郎 (Ichiro Matsumaru) 2008/10/03登録 |
動物界 >脊索動物門 >鳥綱 >カイツブリ目 >カイツブリ科 >カイツブリ属 >
夏の暑い日に抱卵中のカイツブリ、映像のように、巣の上にすくっと立ち上がっては
卵に風を送るように翼を素早く振るわせ続け、再び座って抱卵に戻る、という行動繰り返していました。
翼を振るわせている間は、周囲を見回して注意を払っているように見えました。
表題の「風送り行動」の名称は、カイツブリの6年間に渡る詳細な繁殖生態の報告である下記文献の記載に基づきました。
文献には、頻繁に風送り行動が見られる巣は、直接日光が当たる場所にあることが記されており、映像の巣もこの条件にあてはまるものでした。
また、行動には
・巣材を掛けた上から風を送る「間接風送り」
・直接卵の上から風を送る「直接風送り」
があり、映像は「直接風送り」に該当するものと考えられました。
投稿者が調べてみたところでは、カイツブリの風送り行動は東京都内の別の池でも観察されており、また海外ではオビハシカイツブリ(Pied-billed Grebe, Podilymbus podiceps)でも同様の行動が観察されているようですが(Deusing M., 1939)、
・カイツブリは卵の温度調節をどれほど意図して「風送り行動」を行っているのか?
・この行動による温度降下の"効果"はどの程度あるのか?
・どの個体のカイツブリも(条件が合致すれば)この行動をとりうるのか?
・卵の体温調節とは別の目的を持ち合わせていないか?
等々、興味を惹かれる行動でした。
[文献]
渡辺央 1993. カイツブリの繁殖生態.
長岡市立科学博物館研究報告 28: 73-90
(データ番号:momo080928tr01b)
映像の著作権は、登録者に属します。 この映像のURL:http://www.momo-p.com/showdetail.php?movieid=momo080928tr01b
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